おばあちゃんの死。
ちょっと前に、もうずいぶん会ってないばあちゃんの事を考えた時間があった。
小さい頃、おばあちゃんちに行った時、
帰る時、車の中からおばあちゃんの姿が見えなくなるまで手を振り続けていた事。
おばあちゃんも、ずっと私に手を振り続けてくれていた事。
なぜかそのシーンが浮かんできた日があって、
ジーンとした記憶。
お母さんからのLINEで、おばあちゃんが亡くなったと。
ずっと会ってなくて、もう寝たきりで、わたしの日常の中で、おばあちゃんの存在はとても小さなものになっていた。
でも、やっぱり涙が出るんだなあ。
おばあちゃんは老衰で亡くなった。
痛まずに、苦しまずに静かに亡くなったんだろう。
時間は流れる。時代も変わる。
当たり前の事なのに、そうやって時間が流れて、人が老いで行くことが、悲しくて心が揺さぶられる。
どんな涙なんだろう、どんな感情なのかもよくわからないけど、
ちょっとでも思い出すと、ああもういないんだねって、こんな私が思う。
勝手かもしれないけれど。
お葬式も、出なかった。
お葬式に出たら、きっと色んな事を考えて、悲しくなっていたと思う。
おばあちゃんが亡くなったと聞いた夜、
思わずお腹をさすった。
わたしはこれから母親になるよ。
新たな命が、家族が生まれるよ。
おばあちゃんのしらない家族。
時代は変わっていく。
どうか遠くから、見ていてね。
ご冥福をお祈りします。